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秋の夜長は、読書で歴史旅

 

 いよいよ気候も爽やかになった10月。稲刈りも済み、周辺の山々の紅葉も色づきはじめた本格的な秋になりました。陽の落ちる時間も早くなり、夜がだいぶ長くなってきました。

そんな昨今の日々は、運動の秋、食欲の秋、そして、暑い夏にはなかなか気分も集中できなかった芸術や読書に勤しむ季節でもあります。そんな季節には、宇都宮の民話の本はいかがでしょうか。

地元宇都宮には、あまり知られていないようですが、実は数多くの民話が残されています。栃木のヒーロー藤原秀郷が活躍する妖怪「百目鬼」の物語をはじめ、最近新型コロナの調伏で話題の「黄ぶな」の物語も、昔から伝わってきた宇都宮の伝承民話の一つです。

そんな地元の民話や伝承を集めた本「うつのみやの伝説」(下野民話の会編、栃木県生活文化協会発行、随想舎発売)には、前記の「百目鬼」や「黄ぶな」の話をはじめ、百目鬼が長い間潜んでいたといわれる「長岡の百穴」の話、大谷の「天狗の投げ石」、「大豆三粒の金仏」など、宇都宮や周辺地域の歴史や伝承が43話掲載されているので、ちょっとした歴史散歩のような読み物になっています。地元宇都宮にお住みの方には知っていただきたい物語ばかりです。

ゆったりとした秋の夜長に、ぜひ一度お読みください。


2020年10月1日

文 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 局長:岡田康男 イラスト/みやもとデザイナー:田口義尚


 

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