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秀郷が行った?栃木の竜宮城。

 

新型コロナウイルスの感染も第1波は落ち着きはじめましたが、まだまだ気を緩めずに、新しい暮らし方、働き方で元気よく前に進んでいきましょう。6月といえば梅雨の季節。旧暦の和風月名は「水無月」と表し「ミナヅキ」と読みますが、その由来には二つの説があります。一つは、「水無月」の「無=の」という意味の助詞にあたり「水の月」という説。もう一つは、旧暦(太陰暦)の「水無月」は今の7月から8月に相当し、梅雨も終わり水(雨)が無くなるからという説です。どちらも、農作や田植えに欠くことのできない大切な「水」に関する想いが感じられる説話です。このような水に関する想いは、水の守り神としての「龍」信仰としても伝承され、各地に伝わる「龍宮城」伝説なども、その現れと言われていますし、今は音楽や富の神様と言われる「弁財天」も、元来は水の女神です。我らが栃木のヒーロー「藤原秀郷」にも、近江で大ムカデ退治民話の中で琵琶湖の龍宮に行く話がありますが、地元栃木県の佐野にも秀郷が948年に創建したと伝わる「磯山弁財天」があり、隣接の出流原弁天池と合わせて龍宮の話が伝わっています。この「磯山弁財天」は小高い岩山の中腹にあり、三層の舞台造りの弁天堂は岩の上に乗った柱など危なげにも見えますが、鎌倉時代の再建と言われる建築技術の高度さと建築様式の美しさと相まって、なかなか見ごたえのある名勝です。新型コロナウイルス感染防止のため、マスクの着用や三密を避けるなどの対応をしつつ、是非一度訪れてはいかがでしょうか?


2020年6月1日

文 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 局長/岡田 康男

イラスト デザイナー/田口 義尚

 

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