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【第8回】歴史さんぽ「 佐野まちなか散策編」を開催しました!-2023年12月2日


 

『秀郷公が兜に忍ばせた秘仏を拝見』


こんにちは!

「栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会」事務局の岡田です。


12月2日土曜日、当会佐野支部が企画した「藤原秀郷ゆかりの地 佐野まちなか散策編」が開催されました!

佐野市は藤原秀郷にまつわる史跡も多く、8月26日に開催した第7回歴史さんぽ「藤原秀郷が築いた磯山弁財天と唐沢山城」に続く、今年2度目の佐野ツアーでした。


当日は天気も良く、この季節にしては暖かい散策には最適の日和でした。佐野市役所に集合した参加メンバーは、当日ガイドをしてくださった佐野市観光ボランティアガイドの本郷昭吉さんを先頭に、いざ出発!!


まず向かったのは「孫太郎神社」。佐野の市民に「孫太郎様」と親しまれるこの神社は、今から千年有余年前に創建されたといわれる古刹の稲荷社で、天慶の乱(938~940年)の際に平将門を討った藤原秀郷により、春日岡(現在の城山公園)に建てられた寺の守護神として祀られましたと伝えられています。

一時荒廃していましたが、秀郷八代の子孫である藤姓足利の足利家綱が尽力し、俊海上人によって再興されました。その後、足利家綱の通称である「孫太郎」にちなみ「孫太郎神社」と呼ばれ、親しまれています。


江戸時代になって、慶長7年(1602年)唐沢山城主の佐野信吉は、春日岡(現在の城山公園)に新しく城を築くこととし、ここにあった寺は現在の秋山川左岸に城下の防備を兼ねて移され、この寺が後々厄除け大師で知られる惣宗寺になりました。

そして孫太郎神社は、新たな春日岡城(佐野城)の守護神としてそのまま鎮座し、神徳あらたな社として多くの参者で賑わいをみせたと伝えられています。


大正6年(1913年)、関係者や有志の尽力により城山公園に鎮座する孫太郎神社を現孫太郎公園内に遷座、その後、平成7年(1995年)に駅南土地区画整理事業に伴い現在地に遷宮されました。お社は、春日岡城(佐野城)、唐沢山城の守護神であることから北向きに構えていて、全国でも稀な存在として注目されています。



次に訪れたのは、大晦日のテレビ中継などでお馴染みの「佐野厄除け大師」。ちょうど紅葉も最盛期の境内は参拝者も多く、さすが関東の三大厄除といわれるだけある名刹です。

朱雀天皇の天慶7年(944年)、奈良の僧宥尊上人が開いた寺で、最初は日本の仏教で最も古い南都六宗に属し、正しくは春日岡山転法輪院惣宗官寺といいます。


藤原秀郷が平将門降伏の請願により、佐野の春日岡(現在の城山公園)の地に、春日岡明神の社殿とともにお寺を建て朱雀天皇に申し上げたところ、天皇は大変喜ばれ「春日岡山惣宗官寺」の勅額を賜ったといわれています。その後、第十二世の僧豪海のときに慶長5年(1600年)秀郷公から三十代の佐野信吉公が、唐沢城を春日岡(佐野城、現在の城山公園)に移すにあたり、現在地に移転しました。


寺域内に鎮座する「佐野東照宮」は、徳川家康公の御霊が、久能山より日光に遷座する途中、元和3年(1617年)3月28日この地に一泊し、そのご縁により本殿が造営されました。徳川時代には御朱印五十石を拝領し、三代将軍家光公も参拝するなど、徳川幕府も崇めていたといわれます。

全国に数ある東照宮社殿の中でも、華麗で精緻な最も優れた建造物として高く評価され、県指定の重要文化財にも指定されています。


次に訪れたのは「三日月神社」文治2年(1186年)、時の唐沢山城主佐野基綱の室佐野成俊の娘のために、安養院三日月庵を唐沢山麓の青柳円寿堂境内に建て、さらに城内西の木戸葛の渓にある滝の上に社を建て、藤原秀郷公の御内兜に安置してあった守護神を祀ったと伝えられています。

その後、唐沢山城の廃城(慶長7年1602年)に際し、当社御本尊と三日月唐沢不動尊縁起など、縁起物や宝修法什物などを携えて佐野市小屋町三丁目の現在地に移り、三日月堂を建立しました。文化年間、三日月大神の金碧宮殿流れ母屋造りを造進、次いで祠堂を新建し文政5年(1862年)8月15日本社・拝殿とも竣工、明治5年月読神社と改称しました。大正4年(1915年)、三日月神社と改称し現在に至ります。


三日月神社では、管理をされている町会長さんのご厚意で、秘仏であるご本尊の不動尊をご開帳いただき拝観!!

この不動尊は、藤原秀郷がいくさの際の兜に潜ませ、勝利を祈願したと伝わる4cmほどの不動明王で、なかなかご開帳されないという秘仏中の秘仏。参加者一同、感激のご対面でした。


「佐野まちなか散策」最後の目的地は「蔵和紙カフェ・カクニ」

「栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会」佐野支部の会員、青木さんが営んでいるカフェで、もともと紙問屋さんだった蔵を改装した、落ち着いた雰囲気のオシャレな蔵カフェです。


こだわりの美味しいコーヒーとカステラで散策の余韻を楽しみながら、今日の散策の思い出話や藤原秀郷最大のライバルでもある平将門の話や将門を含めた日本三大怨霊の話で盛り上がりました。



佐野は、下野国の中でも重要な要衝。武士の始まり・藤原秀郷ゆかりの地としては、今回散策した以外にも、名山城・唐沢山城址をはじめ藤原秀郷公墳墓、朝日森天満宮、鞍掛神社などなど数えきれない史跡や名刹があります。「栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会」としても、宇都宮や佐野と連携しつつ、今後もいろいろご紹介したいと考えています。次回の機会もぜひ多くの方にご参加いただきたくお願いいたします!!



 

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