【第7回】宇都宮まちなか歴史さんぽ「栃木の武将『藤原秀郷』と妖怪『百目鬼』を知る街歩き」!-2024年3月23日
今日は、第7回目となる『 宇都宮まちなか歴史さんぽ』
「栃木の武将『藤原秀郷』と妖怪『百目鬼』を知る街歩き」を
開催してきました! 宮本のリポートにてお送りします。
天気予報は、集合時間から『雪』の予報でしたが、ありがたくも明るい朝。
藤原秀郷をヒーローにする会理事の岡田さんのガイドにて、下野一之宮、宇都宮二荒山の参道からの出発です。
■宇都宮二荒山神社
二荒山神社が現在の地に鎮座したのが平安時代の838年。
御祭神は第十代崇神天皇の子、戦勝祈願の神とされる『豊城入彦命/とよきいりひこのみこと』が祀られた歴史ある由緒高い神社です。
「昔はね〜両脇に上野百貨店が有ってさ、参道はこんもりと小高くなってたよね〜地下道もあったし!」などと話しながら95段の石段を上がります。現在はバンバ広場として広々としていますが、参道の山を平らにしたために改築時に石段が追加されており、最初の7段は新しい階段である事が分かります。
石段を上がり境内前の神門右手には神社の由緒書き。こちらには御祭神の事に始まり、こう記されています「以来 平将門の乱を平らげた藤原秀郷公を始め、源義家公・源頼朝公・下って徳川家康公などの武将の崇敬を受けられました。」戦勝祈願の神への願いが成就した武将の筆頭に秀郷公が記され、秀郷公は朝廷反乱軍となった平将門討伐時に17日間参拝した後に霊剣を授かり、討伐成就を為し遂げます。その功績として天皇からの褒美を届ける勅使を迎えたのが、10 月21日に執り行われる二荒山神社でもっとも大切な祭事「秋山祭」となります。二荒山神社と藤原秀郷はとても深い関係があるのです。
神社の社務所にある宝物展示には秀郷公が将門討伐時に着けていたと言われていた三十八間星兜が展示されています。
後の調査で南北朝時代の物とされてはいますが、それはそれで興味深い逸話です。
他にも二荒山神社の祭事の由縁を記録する文書「宇都宮二荒山神社祭礼絵図」には、秀郷公が神社より霊剣を授かる図に将門を討つ夢が描かれているのですが、今回は解説を頂いた権禰冝様のご厚意にて目前に!また拝殿に社殿にもご案内頂き、通常の御祈祷参拝では中々じっくりとは見られない社殿の装飾を前のめりで拝見し、修復方法に神社での習わしを丁寧にお話し頂きました。権禰冝さまの粋な計らいに一同熱くなります!
しかし、外に出ると朝よりもグングンと冷え込みチラホラと雪が降り始めます。。。
■百目鬼通りへ
神社の北手から百目鬼通りへ。こちらは藤原秀郷が倒したとされる百の目の鬼『百目鬼/どうめき』退治の舞台。
百目鬼のお話はこちら
↓
千年以上前の民話が今にも伝わり、通りも残る。これも中々凄い事です。こちらの通りは昭和時代には歓楽街として栄え、今ではお店も少なくなっています。名店も残る通りにて案内しながら歩きたいのですが、、、メチャクチャ寒くなってきたので蒲生神社参拝もカットして県庁の展望台に向かいます。
ちなみに蒲生神社は江戸時代の三奇人(天才)と言われ前方後円墳の名付け親『蒲生君平』を祀る神社。会津藩92万石の大大名『蒲生氏郷』の子孫です。蒲生氏は藤原秀郷の子孫の名門武家であり、氏郷は、そのことを強く意識し誇りに思っていた武将。名の氏郷の郷は秀郷を意識しての名前です。
■県庁15階 展望ロビー
正面は宇都宮の街中から東京、富士山と見渡し、西北は日光連山に鶏頂山、赤城山と全方向を見られるはずの展望台ですが、今日は雪降りにて視界悪く。
とは言え目下の二荒山神社に百目鬼通り、蒲生神社に数々の社寺に宇都宮の歴史が見渡せます。本来なら見えるはるか東京の街。人々が暮らす平野としては世界最大の関東平野の大きさを感じる事の出来る場所です。
雪の降る宇都宮を眺め、併設するダイニング十五夜さんでランチ。こちらはコスパも景色も満足度の高い穴場でしたが今では予約マダムでいつも満員です。
冷えた身体も温まり最後に北側展望台の八幡山公園をバックに記念撮影にて本日のツアー終了です。
ずいぶん長い投稿となりましたのでショートカットですが、帰りに寄った旧県庁「昭和館」も趣きよくお奨めです。
小雨となっていた天気も良くなり、帰り道は百目鬼通りを抜けて駐車場へ。東側口の和菓子の銘店『濵田屋さん』で百目鬼通りにちなんだ高級どら焼き的な『百目や鬼』でスタッフ打ち上げ。
今回は年度末もあり参加者も少なく、悪天候となりましたが、内容的にはかなり充実した宇都宮の街歩きとなりました。
暮らす街としての日常目線から、宇都宮の歴史を探りながら、観光客気分で街を散策することで、違う景色が見えてきます。
地元を知ることで感動や新たな地域愛が生まれ、その気持ちを誰かに伝える事で街を元気にしてくれる。
寒い街中散策でしたが、みなさんの熱い思いを感じる
まちなか歴史さんぽでした。
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