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10月の宇都宮は特別な月

10 時間前
読了時間: 4分

菊水祭の月

2026年10月1日 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 専務理事 岡田康男



「10月の宇都宮は特別な月/菊水祭の月」


10月になりました。


私たち宇都宮の市民にとって、10月は特別な月です。


・10月はどんな月


10月は、古名「神無月(かんなずき)」と呼ばれています。


日本の諸国の八百万(やおよろず)の神々が出雲大社(島根県出雲市)に集まり、人々の様々な「神事」や人々の縁(男女の縁結び・人間関係)や来年の収穫について話し合います。そのため、日本各地の国元を留守にすることから、神のいない月「神無月」と呼ばれます。ですから、逆に出雲だけは「神在月(かみありづき)」といいます。


そんな神様の一大イベントは、神様のお祭り=お祀りともいえますね。


ならば、全国の国々の神様が留守の間、庶民たちにとっても気楽に楽しめるお祭りを・・・というわけではないのでしょうが、10月は全国的に秋祭りの季節です。


・10月の宇都宮といえば最大最重要な祭り「菊水祭」の月


「菊水祭」は、宇都宮二荒山神社の例祭(本祭)である秋の神事で、令和8年(2026年)は10月24日(土)、25日(日)の2日間開催されます。


・菊水祭のはじまり


菊水祭は、寛文13年(1673年)、神のご加護により火難を免れたことに感謝して始まったと伝えられますが、その本来の起源は古く、平安に遡ります。


平安時代の中期の天慶2年(939年)、平安京から遠く離れた坂東(関東)で、朝廷の世を脅かす「平将門の乱」が起こりました。


朝廷は驚き、天皇の命により下野国押領使の「藤原秀郷」に平将門討伐の令が下りました。


秀郷は戦に臨むにあたって、二荒山神社において17日の間追討戦勝祈願を行いました。


その祈祷の甲斐あってか祈願成就し、天慶3年(940年)「平将門の乱」を平定することができ、朝廷は安泰ということになりました。


その功績により、藤原秀郷は朝廷より「従四位下」という位に叙され、下野国国司(現在の知事)に任じられ、武蔵守と鎮守府将軍という高位の職も兼任しました。


また、秀郷が戦勝祈願の祈祷を行った二荒山神社には、その祈祷の効力に対し、朝廷から勅使(使者)をつかわし功績を称えました。


二荒山神社では、その朝廷の使者を迎えた祝賀の儀式として、重陽の節日(旧暦9月9日)に「奉賽の勅祭」が行われました。その祭祀を発祥とし、神社最重要な例祭である「秋山祭」が始まったと伝えられています。


神社の伝承によると、明治6年(1873年)以降は、重陽の節日(旧暦9月9日)の太陽暦10月21日に斎行するようになりました。(ちなみに、本年令和8年(2026年)の10月24日・25日は、旧暦では9月14日・15日に当たります)


ただ、本社例祭「秋山祭」は、神社の祭祀であるため民衆や町衆は参加できません。そのため、江戸時代の寛文13年(1673年)以降、民衆にとっての附祭として「菊水祭」が催行されるようになったということです。


・菊水祭の名前の意味


寛文13年(1673年)、神の加護によって火災被害を免れたことで水神への感謝として始まった神賑行事が起源といわれ、「重陽の節句(菊祭)旧暦9月9日」に行うようになったため、「菊水祭」という名称になったと伝わっています。


・菊水祭の特徴


祭では「鳳輦渡御」「流鏑馬神事」が斎行され、二荒山神社の祭神「豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)」を鳳輦(ほうれん:神輿の一種)にお載せし、宇都宮の街を渡御します。渡御は、大榊や猿田彦、獅子頭などを先頭に、裃や紋付羽織を身に付けた町内の代表が連なり、錦旗や流鏑馬武者、宮司が乗車するオープンカーなどが続きます。年によっては山車や屋台が鳳輦渡御に加わることもあります。


主祭神豊城入彦命の御霊代を輿に遷し奉る儀式

鳳輦渡御:街なかへ出発


鳳輦渡御:豊城入彦命の御霊代が乗った輿


両日、朝夕2回、大鳥居内で古式ゆかしい衣装を着た勇壮な「流鏑馬神事」も執り行われます。馬に乗った武者が馳せながら、鏑矢で的を射る流鏑馬の神事も勇壮です。


宇都宮の秋を代表する一大神事で、長く市民に愛されて継承されています。



流鏑馬神事


秋山祭(大湯祭)  式次第 10月21日 神事のため一般参加はありません。


【修 祓】

【宮司一拝】

【開 扉】

【円鏡奉献】

【献 饌】

【祝詞奏上】

【本庁幣献幣】

【献幣使祭詞奏上】

【浦安の舞奉奏】

【玉串拝礼】

【撒 饌】

【閉 扉】

【宮司一拝】


菊水祭(附祭) 式次第 10月24日(土)、25日(日)


【本 社 祭】 渡御巡行の奉告と氏子繁栄を祈願

【神霊奉遷の儀】 鳳輦に御霊代を遷し奉る儀

【出 御 祭】 渡御出発の祭り

【流鏑馬神事】 出発前、朝の流鏑馬

【鳳輦渡御】 北地区廻り

【昼 休 祭】 昼休憩、稚児舞奉納

【鳳輦渡御】 南地区廻り

【流鏑馬神事】 渡御帰還後、夕の流鏑馬

【神霊奉遷の儀】 御霊代を本殿に奉遷する儀

【還 御 祭】 渡御終了の奉告の祭り


2日目25日(日)の祭典も同様。


渡御の上町下町の順は年毎に変わります。

(二荒山神社刊「明神様」12号菊水祭特別号令和5年版より転載:部分)

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