top of page
検索

鬼は外!コロナも外!!

 

【鬼は外!コロナも外!!】 2月になると、春もすぐそこです。まだまだ一年で一番寒い時期には違いないのですが、「節分」の翌日は「立春」で暦の上ではもう春、みなさまがこれをお読みの頃は、もう新しい春を迎えていることでしょう。古来、節分といえば2月3日というのが通説ですが、今年は2月2日です。これは暦の関係で、太陰暦では立春の前日を節分と定めていますが、立春は太陽黄経が315度となる日なので、現在のグレゴリオ暦での日付は年によって異なってくるのです。


節分は、もともとは宮中での年中行事で、鬼という存在が認識され始めた平安初期頃から行われている「悪霊(鬼)祓い」行事である「追儺(ついな)」から生まれたといわれ、当時は疫病の流行や災害、乱行などの禍は鬼の仕業で、その「鬼を祓う」意味も込められていたようです。当日貴族たちが大内裏を回るとき、公卿らは清涼殿の階(きざはし)から鬼に対して弓をひき、殿上人らはでんでん太鼓をふって厄を払ったということです。


豆をまいて鬼を追い祓うという今の節分式に大豆が使われるようになったのも、「大豆が鬼の毒を消し痛みを止める」、と中国の医学書に書かれていたからといわれています。我らがヒーロー藤原秀郷も宇都宮伝承の鬼「百目鬼」を退治したと伝わっていますし、今話題の鬼と戦い家族を守る物語「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎は秀郷がモデルともいわれています。


そう考えると、現在の新型コロナウイルス禍を抑えるという意味でも、節分は大切な意味を持つ行事なのではないでしょうか。「鬼は外」「コロナも外」という願いを込めて、精一杯力強く豆をまきたいものです。



2021年2月1日

文 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 局長:岡田康男 イラスト/みやもとデザイナー:田口義尚


 

■ カテゴリー別

おすすめページ

bottom of page