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ご先祖様に想いを馳せて。お盆の由来。

最終更新: 2020年10月2日

 

 今年の梅雨は、雨が多くて肌寒く鬱陶しい毎日でしたが、8月になり、やっと夏らしくなってきました。毎年この時期になると、我が家ではお盆を迎える準備を始めます。私は長男ではないので、実際は実家や兄弟と相談し、実家が中心となって、ご先祖さまのお迎えや送りの段取りを決めるのですが、このお盆の行事は、例年夏一番の行事で、兄弟親族が全員実家に集まる、大切な催事でもあるのです。「お盆」は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)を略した言葉と言われ、旧暦(太陰暦)の7月13日から16日(新暦8月13日から16日頃)の4日間に行われる夏の御霊祭で、その期間は毎年変わりません。お盆の歴史は古く、日本で初めて行われたのは、推古天皇の時代14年(606年)7月15日とされ、斎明天皇3年(657年)7月15日飛鳥寺で盂蘭盆会が催された、と記録に残っています。まずは8月13日の夕方か夜に菩提寺とお墓に参り、ご先祖の霊が迷わず帰ってこられるように「迎え火」を焚いてお迎えします。ご先祖の霊は14日15日と実家で過ごし、16日には「精霊送り」といい「送り火」を焚いてご先祖の霊を見送ります。京都の有名な「五山の送り火」は、この精霊送り火です。最近はあまり見なくなりましたが、私が子供の頃は、胡瓜で作った馬や茄子の牛をお供えしました。これは、ご先祖様が来るときは馬に乗って早くやって来て、帰る時は牛に乗ってゆっくりと帰る、という言い伝えによるもので、精霊馬(しょうりょううま)と言われるものです。年に一度、ご先祖様の里帰り。皆さんもそんなお盆を大切に過ごされてはいかがでしょうか。


2019年8月

文 栃木の武将藤原秀郷をヒーローにする会 局長/岡田 康男

イラスト デザイナー/田代夏子

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